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​大阪糖菓

 昭和15年創業のコンペイトウを主に造っていらっしゃる企業です。昭和30年頃は大阪府内だけでも約40社のコンペイトウメーカーが存在していましたが、新たな菓子の登場などにより市場が縮小し、現在では全国で10社未満にまで減少しています。

グラニュー糖1粒がコンペイトウの赤ちゃんであり、蜜がけと乾燥を繰り返すので他のお菓子よりも製造日数がかかるそうです。1日1mm大きくなり、10~14日でコンペイトウになります。角の生え方や透明感などの見た目は職人によってかわる面白さや難しさがあります。

大阪糖菓といえばコンペイトウの手作り体験だと思いますがミュージアムは平成15年から運営しています。会長が少子化、人口減少の観点から実際に製造工程や歴史文化を伝えることでコンペイトウの価値を感じてもらう場所をと考え、南蛮文化が伝わったところである堺と本社がある八尾に、平成24年にはシュガーロードの通り道である福岡にコンペイトウミュージアムを設立しました。

【どのような人に喜んでもらいたいのか】

 コンペイトウを通じてご年配の方は小さい頃を想い出して懐かしいとよくおっしゃいます。今の小さい子供さんにも大人になってから懐かしいという想いを感じてもらえるよう、小さい内にコンペイトウに触れてもらって、想い出の1ページにコンペイトウがある、そんな風にしたいです。

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【変わり種のコンペイトウを作り始めたきっかけ】

 着色料や香料は今限りなくある。そして、みんなに受けるものではなく、コアなファン作りを目指して、ユニークでオリジナルなものを作ることをモットーに、他社さんが真似できないものを作り続けていきたいと考えています。

【アイデアはどう出しているか】

 会長の時は10個やってみて1個でも成功したら良いという考えで、今はその成功率を上げられるようにスタッフの意見も取り入れながら改良を加え、アニメやゆるキャラなどさまざまなことに挑戦しています。カオス状態になることもあるけれども軸にコンペイトウがあってバラバラの点と点が最終的に線で繋がると信じています。食べることだけにとらわれずアクセサリーなど違うところの発想をしていきたいと思っています。新しいアイデアは現在、社長発信で始まることもありますが、スタッフからのアイデアも採用し、スタッフとともに作り上げていっています。変化に対応しながらアイデアを生み出す力を会長から受け継ぎ、いろいろな人との出会いを大事にし、同じ業種の方だけなく違う業種の方とコラボして面白い何かを生み出していきたいと考えています。コロナで業態変化はせずに、コンペイトウを軸に展開していきたいです。

【今後の展望やこれから】

 一般的なお菓子と比べ、製造工程や歴史文化が長いコンペイトウの強みを大切にして伝え、広める活動を続けていかなければならないと考えています。

今までのようなミュージアムでの手づくり体験なども変化していかなければならず、マスクが普通、必須になってくるのでみんなで作るのではなく、個別に好きなコンペイトウを作られるようにしたり、おうち時間用の体験キットをオンライン販売したり、ゆるキャラであるシュガラブちゃんのおうち訪問サービスなど、時代のニーズに沿った体験を充実させていきたいです

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