ハタ鉱泉株式会社

 都島にある会社でラムネ生産量の国内シェア50%以上を占めています。製造工場は祭りのシーズンである夏が忙しいのかと思いきや、一年中フル稼働だそうです。その理由は、国内だけでなく、海外への輸出もしているからです。国内で祭りなども少なくなってきており、瓶ではなくペットボトル飲料への移行、炭酸飲料を子供に飲ませない親も増えています。その中で変わった形でビー玉が入っており日本製で珍しいので海外からの需要が高く、中国や欧米などから注文が殺到しました。最初は日本食レストランのドリンクとしておいていたぐらいでしたが、現在はスーパーマーケットなどにもジャパニーズドリンクコーナーとしてラムネが置かれています。海外だと日本のような透明なラムネではなく、カラフルなラムネが人気あります。

​【食品業界についておもうこと】

 生活必需品ではなく嗜好品の部類であるが、ラムネやシャンメリーはイベントなどに必要なモノです。新しいことは馬鹿にされるが何がヒットするかわからない世の中であるので、新商品は9割9分売り場から消えてしまい残っていくブランドはなかなかありません。また検証系テレビにでたら一気に売上が上がります。現在、ネット社会といえテレビの力は大きく、ユーザーが影響を受けやすいので食品はマスコミの動きに注意しなければならず、知らずにテレビに放映されると驚くことがあります。

​【変わり種ラムネを作ったきっかけ】

 ハタ鉱泉といえばさまざまな変わり種のラムネが有名だと思います。はじめは大阪ならではのおもしろい話題性のあるご当地ラムネ(たこ焼き、キムチ、水ナスなど)を作り、ロシアンルーレットラムネなども作りました。遊び心を大事にしたいと考えており、ポテトや焼きそばをモチーフにするなど様々な工夫をしています。変わり種ラムネはテレビに出ても大幅にはねることはあまりなく、取締役である兄が変わり種ラムネ好きであり新しい味を試したり、仕入れ先の業者さんからはやっているモノを聞いて参考にしたりしています。現在変わり種ラムネは5種類あり新商品がでたら差し替えをしていきます。

202102 変わり種ラムネ群.jpg

【今後ラムネやシャンメリー以外に作りたいモノ】

 分野調整法(※)があることでラムネやシャンメリーは国に守られています。同じように豆腐やチューペットなども中小企業でしか作ることはできません。一方で炭酸水は作ることはできますが条件が大手と同じになってしまうためトレンドではありますが、今は考えていません。あくまでも伝統をキープするということを前提にラムネを軸に新しいことにチャレンジしていきたいと考えています。

(※大企業の事業参入が既存の中小企業者の経営の安定に著しい悪影響を及ぼす事態が生ずるおそれがあると認めるとき、その事業活動を調整することにより中小企業の事業活動の機会を適正に確保すること)

将来の展望やこれから

 よりよい商品を確保していくため、今後は人材の確保や人材育成に力を入れていきます。私自身、人を大切にしており、人あっての会社と思っています。今いる人や今後入ってくる人に向けての制度をもう一度見直さなければならず、ラムネの需要があるうちに取り組まなければなりません。また私自身が今まで培ってきたコネクションをフル活用し新しい人材を探したりもしています。